249: :2014/01/14(火) 16:48:03.97 ID: 
元カレの近くの山なんだけど、不思議だったのでカキコ。 
元カレは中国地方の山合いにある集落に住んでた。8集落くらい。 
水道はきてるけど、みんな井戸水飲んでるような水と空気のきれいなところでした。 

秋の連休に彼の地元を見に連れてってもらった。 
で、私が行くと、集落からワラワラと人がでてきて「彼氏君の彼女かねぇ~」とあいさつしてくれた。 
なんか、いい人たちだなぁと思ってたんだけど、変なことがあった。 

山に一番近いところにある家は、あぜ道沿いにあって農機具を置くような粗末な小屋だったんだけど、 
そこから、女の人がでてきた。滅茶苦茶きれいだった。真紅みたいな晴れ着も似合ってた。 
見とれてたら、周りの人が女の人に帰れ帰れときつく当たりだした。 
女の人はケラケラ笑って、山の中に入っていった。 
なんで、晴れ着(振袖のド派手なの)を着て山の中に入っていくのかわからなかった。 

彼氏に聞いても答えてくれないので、ほっとくしかなかった。 


彼は家で、山で遊んだ話とかをしてくれて、山のどこに何があるかわかってる的な自慢をするので、次の日に連れてってもらった。 
きのこのあるところか、沢とか楽しかったんだけど、山深いところで開けたところに小高い土山みたいなのがあって、 
「あそこは?」って言ったら、「あそこはなにもないよ」って、彼がほかの方にあるきだそうとした。 
そうしたら、晴れ着の女の人のケラケラ笑う声がきこえてきて、びっくりした。 
怖かったので逃げようとしたのに、女の人のほうも気になって逃げ遅れてしまった。 

女の人は、土山のテッペンにいて、ケラケラ笑いながらこっちを見ていた。 
で、よく見ると、土山の上には井戸みたいな石組みがあった。井戸だったと思う。 

で、ケラケラ笑いながら、その井戸にペッと唾をはいた。 
井戸に唾を吐くのが、なんというか不謹慎な感じだったので、気持ちが悪くて、逃げようとしたら、、、彼氏はいなかったorz
250: :2014/01/14(火) 16:48:57.30 ID:
女の人は、ケッケッケと笑いながらこっちに降りて近づいて来た、、、 
すっごく怖くて心臓がバクバクした。 

でも、何故か頭は冷静で、 
ここであさっての方向に逃げても、遭難して死ぬかもしれない(すごい山がたくさんあって、山の深いところまできてしまっていたようなので) 
女の人は気持ち悪いけど、この人と話せば、里まで連れてってもらえるかもしれないと考えた。 
心臓泊まりそうなほど怖かったけど、こっちから女の人に近づいて行った。(大きい犬を飼ってたのも度胸ついたおかげかも) 

女の人は、こっちが近づいて行ったので、逆にちょっと意外だったみたいで一瞬きょとんとした。 
その、きょとんが普通の人に見えたので、私はちょっと落ち着いた。 
「すみません、彼氏とはぐれて道が分かりません。よかったら一緒に帰ってください」とお願いした。 

女の人はケラケラ笑って至近距離まで来て、私の顔に自分の顔がくっつくくらいで止まった。 
さされたらどうしようと思ったけど、 

女の人が「私と一緒にいてはだめ、さらわれる。ここから沢にはでられるか?」と小声で言ってきた。 
「沢はわかります」と言ったら、今の時間なら沢に沿って降りれば里の人間が炭焼きをしているはずだから、沢に沿って山を下りろと言われた。 
すっごく、キビキビとした話し方で男前な感じだったから、ついつい「一緒に行ってください。怖いです。」と頼んでしまった。 

そうしたら、「だめ、私は仕事があるから。私と話したことは誰にも言わない方がいい。振り返らずに行きなさい。」と。 


仕方なく、そのまま沢まで逃げていき沢づたいに山を下りて行ったら、煙が見えて、煙を追って行ったら 
炭焼き小屋があって、おじぃさんがいてくれた。 
ぶっきらぼうで、おじぃさんの方が怖かったけど、里へ一緒に降りてくれたので助かりました。



251: :2014/01/14(火) 16:49:40.74 ID:
長くてすみません・・・次で最後です。 

道すがら、女の人のことを聞いたけど、あまり教えてくれなかった。 
でも、お役目があって山にすんでいるコゲに仕えに行っていたのだろう 
キミがお役目にされなくてよかったね、よく無事に帰れたと言ってくれました。 
男の人の前には、コゲは現れないから一緒にいけば大丈夫と里まで送ってくれました。 

最後に、彼氏はどうした?と聞かれたので、置いてかれちゃってと笑い話にしたら、 
「だから、きねぇとねんといかんのじゃ」とブツブツ言ってました。 

彼氏の家についたら、彼氏に土下座されましたが、 
きねぇとかコゲとか聞きましたが、知らないと言われて終わりました。 

その後、女の人は見かけず、自分の街に帰ってきましたが、、、 
彼氏とは別れたので、よくわからないです。 
でも、自分的には不思議だったのでカキコ。 
257: :2014/01/14(火) 19:02:54.05 ID:
読みづらくて、すいません。 

ちょっとおかしい綺麗な女の人が、 
山にいるコゲという何かに仕えていて、 
いつもはおかしいふりをしていたというだけです。 
コゲは男の人の前には姿を現さず、集落の女性に奉仕されてるみたいでした。 
また、集落の男の人は「きねぇ」と寝ないと一人前として見られないような感じでした。



290: :2014/01/16(木) 18:39:59.76 ID:
追伸ですが、人形は藁で編んだようなものを焦がして黒くしたようなものでした。
 
265: :2014/01/14(火) 23:55:08.56 ID:
>>257
なんかエロ怖い話だな 
泉鏡花を連想した 
元彼は集落の密命を帯びてたんじゃないかと疑った 
コゲに攫われなくてよかったな
294: :2014/01/16(木) 19:16:50.79 ID:
ちょっと、待ってください・・・ 
>>265
集落の密命・・・って、コゲが猿だったら私をささげようとしたとか?! 
そうだったら、私になかなか手をつけなかったのも納得がいく気がします・・・。 
キミも初めてならしばらく清くいこうとか言われ・・・ 
当時は自分に魅力がないからかと悩んでたんですけど、、なるほど。



272: :2014/01/15(水) 09:22:14.97 ID:
 

>>265
 さらわれなくてよかったです。 

なんとなくですが、女の人と同じ奉仕をさせられたかもしれません。 

女の人は巫女の装束とかじゃなくて、真紅の振袖を着てたので、たぶんエロイことかなと思いました。



267: :2014/01/15(水) 01:04:00.44 ID:そんで、男はそういう使い道があるから生かしておく=山に入っても 
 咎めない、現れない 
 しかし女はテリトリーに入ってきたら怒り、見つけたら攫って食う 
 
 うん、きっとこうだなや 
 日本昔話にもあっただや 
268: :2014/01/15(水) 01:12:29.38 ID:
>>250
>私と一緒にいてはだめ、さらわれる 

これってさ・・・・さらうのは妖怪や神じゃなくて、里の人なんじゃ・・・・
273: :2014/01/15(水) 09:25:56.99 ID:
>>268
 トリック的なかんじですね・・・gkbr 
集落は限界集落的で、70代80代のおじいさんおばあさんばっかりでした。 
さらわれてたら、誰の相手をさせられたのか気味が悪いです・・・。 

携帯を持ってたら写メしてたんですが、彼氏が電波たたないから意味ないと置いていかされました。 
ちょっと、残念です。



298: :2014/01/16(木) 21:13:30.34 ID:
>>249
その話が本当だとして、考えられるのは二つ 

・村の成人の通過儀礼として、「晴れ着の女」と関係する事で一人で山の中に入る力を手に入れる 
  童貞の彼氏は半人前だったために、女(>>249)を守らずに一人で逃げ帰った 

・村の男は「きねえ」と関係して「コゲ」の力を分け与えられる 
 村の嫁(男の女房)は処女を「コゲ」に捧げる事が婚姻儀礼 
  男の女房だけど、実態は「コゲ」の妻 

後の場合をモチーフにした漫画もあるよ 
柴田昌弘の作品だったとおもう
299: :2014/01/16(木) 21:19:48.84 ID:
>>298
ありがとうございます。なんとなく納得しました。 
柴田昌弘さんの作品、ググってみます。 

確かに、私の妄想の方が強くなってきたかも(あぁかも?こーかも?と)。 
でも、一つ言えるのは、そんな山に私を置いて逃げた彼とは別れて正解だったってことですかね。 
まとまりのない文章に、付き合ってくださったみなさん、ありがとうございました。 
もし、中国地方のO県からT県にまたがる山々で、 
真紅の振袖の女の人を見かけても近寄らないようにしてくださいまし(半笑い 


 






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